PC自作で経費削減!

  • 2020年2月23日
  • 2022年6月24日
  • 雑記
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目次

自作PCの必要性

・BTOで購入するよりも20%~30%ほど安く仕上がる
・内部構造の理解が深まる
・物理トラブル時の対応への予備知識になる

そもそも、そもそもだ。IT職の人間がPCの基本構造を分かっていないことは問題なのではないかと思う。PCの自作に関しては「メリットやデメリット」ではなく「必要性」を問うところ。

基礎知識はもちろんの事、ベースとなるパーツを理解して目的にとって最適となるパソコンを安く仕上げることは重要。安くなった分をパーツ代に回してより性能の良いPCに仕上げることが望ましい。余ったお金でカブトムシでもクワガタでも飼えばいい。

内部構造への理解は、特に経年劣化によるパーツ新調の時などに役立つ。
職業柄PC技術の進歩をいち早く体験して取り入れていくことも必要な場合もある。最新技術の結晶ともいえるパソコンを理解することは自分の職場を理解してデスク周りを整理整頓し、何がどこにあるのかを把握することに近い。

物理トラブル時の対応への予備知識。
SEOとはいえ、パソコンがないと仕事ができない。仕事に使っているパソコンへの理解ができていないのは非常に問題だ。
トラブル時には人を頼ることもあるが、それでは遅いときもある。クライアントがPCトラブルで急遽対応が必要になったら?と考えていくとキリがないが、自作PCなどプラモデル程度のもの。できるできないではなく、やるかやらないかの違い。

ここでは比較的安価なものを使って、実際にPCを自作して解説していく。

自作PCのパーツを考える。

無数にあるPCパーツの中から自分の目的に合わせて選定してく。
例えば、
・ネットサーフィンやブログしかしない。
・エクセルやワードを使いたい。
・PhotoshopやIllustratorを使いたい。
・PCゲームをしたい。
・動画や3DCGの編集をしたい。
などいろいろな段階に分けてPCパーツを選定していくことになる。

最近流行りのゲームで要求スペックが高いものだと、ELDENRINGだろうか。
要求スペック目安は大抵いかの項目になっている。
Windowsは標準として、DirectXやサウンドカードは後から調整すればいいので重要ではない。

ともすれば、見るべきは以下の項目。
・CPU
・MEMORY
・GPU
・ハードディスク容量

 

必要動作環境

推奨動作環境

OS

Windows®10

Windows®11/10

CPU

Intel® Core™ i5-8400

AMD RYZEN™ 3 3300X

Intel® Core™ i7-8700K

AMD RYZEN™ 5 3600X

MEMORY

12GB RAM

16GB RAM

GPU

NVIDIA® GeForce® GTX 1060 3GB

AMD Radeon™ RX 580 4GB

NVIDIA® GeForce® GTX 1070 8GB

AMD Radeon™ RX Vega 56 8GB

DirectX®

DirectX® 12(FEATURE LEVEL 12.0)

ハードディスク容量

60GB以上

サウンドカード

Windows互換オーディオデバイス

これらを満たしていれば、快適にゲームをプレイできる。
クリエイティブ系は例外だが、ゲームが快適に動くPCであれば一般的な会社の仕事で困ることはない。

※MACは安全安定高機能だが、ゲームには向かない。カスタマイズ性も低く、Windows系デバイスとの互換も難あり。

ちなみにうちのPCは以下のようなスペックで、4K最高画質でELDENRINGを快適にプレイできている。60FPS張り付きに十分な性能となっている。
Intel® Core™ i9-11900
・64GB RAM(DDR4)
NVIDIA® GeForce® GTX 3080 10GB
SSD(M.2 NVMe) 2TB

ゲーム適性を測るツールなどで自分のスコアを測ってみると数値化されて分かりやすい。

さて、ゲームとPCスペックに脱線したが、ここからはPCの構成するパーツを見ていく。
今回は格安PC制作の為GPUは組み込んでいないが、実際にPCを組み上げるときにはこれらのパーツがあれば完成してPCと言える。

電源ユニット

電源ユニットとは、マザーボードや光学ドライブ、グラフィックボードなど各種PCパーツに電力を供給するためのもの。これがないと始まらない。選定の目安となるのは【電源容量】と【電源規格】

【電源容量】

一般的には300W(ワット)あれば事足りるもの。ここにUSB接続で外部記憶デバイスやスピーカー、携帯充電や卓上ライトなどを接続していくと不足がちになる。電源容量を超えた時点で需要への供給が間に合わずに不具合が出る。画像や動画処理を行う場合には、グラフィックボードを接続する。これが最も電源に影響するもので、ローエンドのグラフィックボードで60W程度消費する。ハイエンドのグラフィックボードでは400W近い電力消費のものもある。

・ローエンド
一昔前の1024*768などの解像度で3DCGを処理できる。フルHDから4K解像度の動画も見れる。GPUの種類によっては4K非対応や端子出力に制限のあるものもある為、注意は必要。値段は数千円~3万円程度。
・ハイエンド
最新のゲームや3DCGを高い解像度で体験できる。昨今で話題のVR技術などリアルタイムプレビューの高負荷処理が必要なもの。4万~50万程度。

ローエンドとハイエンドの間にも複数のカテゴリ分けが行われるが、目的と性能を詳細に分布させただけで、そこまでややこしいものではない。簡単に紹介したが、今回は安価なPCでグラフィックボードは含めていないが、今後追加の予定も加味しての電源を選定した。

【電源規格】

・ATX(エーティーエックス)
一般的なデスクトップPCで採用されている電源ユニット。製品数が多く、価格重視モデル、大容量モデル、静音モデルなど、用途にあわせて選べます。

・EPS(イーピーエス)
ATX強化版電源ユニットです。何が強化されたかというと、高負荷での安定性。
サーバーやワークステーションに用いることが多い。サイズはATXより若干大きく端子形状が異なるものがある。

・SFX(エスエフエックス)
小型ケースで採用されている電源ユニット。「Micro ATX電源」とも呼ばれる。製品数が少なくコスパが悪い。省スペース化を極める以外であまり選定することはない。

価格の目安は3000円~15000円程度

ということで、今回は
電源容量=650W
電源規格=ATX

CPU

CPU(シーピーユー)=central processing unit(セントラルプロセッシングユニット・中央演算処理装置)
単にプロセッサーと呼ぶことも多い。 パソコンにっとって必須となるパーツ。演算処理を行う装置で、よく例えにされるものとして頭脳。

CPUが何をしているのかというと、パソコン内部におけるプログラムの実行。マウスやキーボードなどの入力装置や、ハードディスクやメモリーなどの記憶装置からデータを受け取り、出力する。CPU自体は4センチほどのチップだが、パソコンの性能を大きく左右する部分。

CPUの選定方法
PCの使用目的による。ネットサーフィンやWord、Excelの使用にとどまるのなら、ハイスペックのCPUは不要。

動画・画像編集、4K動画の鑑賞、3Dゲームなどを楽しむ場合は、ハイスペックCPUを導入を視野に入れる必要がある。

クロック周波数、コア数、スレッド数で演算処理の速度や効率が変わる。

【クロック周波数、クロック数】

クロック信号は電圧の上下でカウントされる。心拍数のようなもので、トクントクンと心電図のようなもので表せる。この1クロックの時間が短いほど高速な処理ができる。要するに「仕事の速さ」

単位はM=100万/G=10億。Hz(ヘルツ)が使用される
1秒間に100万回のクロック数=100MHz
1秒間に10億回のクロック数=1GHz
よく見かける3.7GHzは1秒間に37億回クロック信号が送れるという事。

厳密にはCPUのメーカーによって構造が異なるが、 同メーカーの同世代 CPU であれば、大体クロック周波数だけで性能を比較 することができる。

【コア数】

シングルコア(コア数1)、デュアルコア (コア数 2)、クアッドコア(コア数4)、ヘキサコア(コア数6)、オクタコア(コア数8)、デカコア(コア数10)…と10コア以上になると面倒なので「12コア」や「24コア」と呼ぶ。

コア数とはCPUの中にいる、「仕事をする人」
シングルコア=1人
オクタコア=8人
ずいぶん作業量に差が出ることになる。

【スレッド数】

スレッド数は1人当たりの仕事の数としばしば表現することがある。
物理コアは1個だが、ソフトウェアから見て2個にしよう。というもので、1人あたりの同時に処理できる仕事の数を2個にする。
シングルコア1スレッド=1人が同時に1つを作業できる
シングルコア2スレッド=1人が同時に2つを作業できる

もちろんコアに余力があればの話だが、軽い作業などであれば、1コアで複数の作業を行えることは演算処理の過程ではかなりのメリットとなる。スレッドに関しては、コアに余力があるときはたくさんの作業が同時に行えるんだなぁ。程度の理解があれば問題ない。

Intel 9世代 型番コア数スレッド数
Core i9-9980XE18(36)
Core i9-9900K8(16)
Core i7-9700K8(8)
Core i5-9600K6(6)
Core i3-91004(4)
Celeron G49302(2)
AMD 3世代 型番コア数スレッド数
Ryzen9 3950X16(32)
Ryzen7 3800X8(16)
Ryzen5 36006(12)
Ryzen5 3400G4(8)
Ryzen3 3200G4(4)
Athlon 3000G2(4)

このように、同時期発売のCPUでも性能にかなりの幅がある。目的と予算を見合わせて選定する必要がある。

また、CPUはメーカーから選ぶことも重要になる。

【Intel】(インテル)

世界シェアNo.1。インテル入ってるで有名。市販のメーカー製PCのほとんどはIntelのCPUが使われている。家電量販店でパソコンを購入した事があれば、Intelのロゴシールに見覚えがあるはず。安定した製品でローエンドからハイエンドまで幅広い。とりあえず迷ったらIntelにすればおk。

・XEON
業務用。高負荷でも安定した性能を発揮できることでサーバーなどによく使われる。

・Core i9
9世代では18コア36スレッドなどハイエンド向けのCPUとなる。

・Core i7
9世代では8コア8スレッド処理で高負荷処理が可能。動画やゲームに適する。

・Core i5
9世代では6コア6スレッド処理で画像や動画処理に長ける。

・Core i3
9世代では4コア4スレッド処理でコストパフォーマンスの高い単発処理を得意とする。

・Pentium
インテルの定番。小電力向けの省スペースPCなどでよく使われる。コスパ良し。

・Celeron
省電力性に長け、小型ノートPC向け。機能を押さえて価格も抑えられる。

【AMD】(エーエムディー、アムド)

Intelに比べ、コストパフォーマンスではAMDに軍配。CPU付属のグラフィック処理に高い評価を得る。

迷ったらIntel。Intel入ってる?
今回は迷ってないのでIntel入ってない。
Ryzen3 3200G 4コア4スレッド 3.60GHz

CPUの値段目安は5000円~40000円程度。ハイエンドは50万を超えるものもある。

マザーボード

CPUが選べたら次はマザーボード。CPUに合ったソケットのマザーボードを選定する必要があるからだ。Intel製とAMD製ではソケットの形が異なる為、間違えると面倒なことになる。特にマザーボードとCPUは精密機器の為、基本的には返品不可となる。合わないソケットに無理やり入れようとしてピン折れなど起こしたら泣いても無駄なので注意が必要。

また、CPUの世代によってソケットが微妙に変化するため、対応するCPUメーカーと世代を確認してから購入する必要がある。値段の目安としては5000円~20000円程度。メモリソケットやそのた拡張機能の有無で値段が上下する。

マザーボードはそこまで選定する必要はない。選んだCPUメーカーと世代ソケットを基準にすればおのずと決まってくる。気にするところと言えば後述のサイズ規格。

ATX (エーティーエックス)

サイズは大きい。 基板サイズは305 × 244mm (12インチ × 9.6インチ) 拡張性に優れ、多いものではメモリスロットが8あったり、拡張スロット7つ程度と多く搭載されている。ハイスペックPCを目的とするのであれば、こちらを選定する必要もある。

Micro-ATX(マイクロ・エーティーエックス)

サイズは普通。 基板サイズは244 × 244mm (9.6インチ × 9.6インチ) ATXより安いが、拡張性が低い。コスパは高く人気。メモリスロットは2~4。拡張スロットは4つ程度。

Mini-ITX (ミニ・アイティーエックス)

小さい。 基板サイズが170 × 170mm (6.7インチ × 6.7インチ) 小さいくせに高い。拡張スロットが1つでメモリスロットは1~2とかなり制限がかかる。

そこまで選定の必要がないとは言ったものの、間違えると非常にめんどくさい。こちらもCPU同様に精密機器の為、基本的には返品を受け付けない。必ずCPUメーカーと世代ソケットを確認する事。

また、BIOSバージョンがアップデートされているかの確認も必要。対応世代に表示がない場合でも、下記のようなBISOバージョンアップデート済みのシールが貼られていれば使えるようになっている。CPUの対応世代を確認してから購入しよう。怖かったら店員さんに聞けば詳しく教えてもらえるが、ヨ〇バシは店員の質が上下し、その時々で回答が異なる為、いいかげんな回答する事もちらほら。

今回はTUF B450M PLUS GAMING

メモリ

メモリについてはマザーボードの規格に沿ったもの。まずはDDR世代から選定。メモリにも世代がある。CPUに比べて世代変化の少ないものだが、
DDR(Double-Data-Rate SDRAM )、DDR2、DDR3、DDR4とある。

Dynamic Random Access Memory(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)を略してDRAMと呼び、 初期のDRAMに対して効率よくデータ転送できるようにしたのがSDRAM (Synchronous Dynamic Random Access Memory)  と呼ばれるもの。SDRAMに改良を加えたものが現在のDDRシリーズとなる。

CPUが処理を実行するためのデータを一時的に記憶する場所。一時的というのも、電源が落ちれば記憶されたデータは消滅する。揮発性メモリとも呼ばれる。
メモリはおおよそ机のように例えられる。作業者CPUが机メモリで仕事をするようなもの。机は広ければ広いほど一度に多くの情報を扱える。狭い机では、何度も情報を引き出しから出し入れする手間がかかり、効率が悪い。

選定のポイントは

メインメモリー規格【世代】

DDR SDRAM(以後DDR)ではSDRAMの2倍のデータ転送能力となり、倍のDDR2、その倍のDDR3、その倍のDDR4へと後継している。単純に後続世代の方がデータの転送速度が速く、消費電力が抑えられている傾向が高い。現在の主流はDDR4となる。

【メモリチップ規格】

メインメモリー規格以下に、更に小分けしたもので DDR4-2666などがある。この-2666の部分がチップ規格であり、動作周波数とリンクしている。

【モジュール規格】

メモリチップ規格・モジュール規格・動作周波数・転送速度がリンクしている。どれかがわかれば他の数値も分かるもの。

【動作周波数】

メモリチップ規格・モジュール規格・動作周波数・転送速度がリンクしている。どれかがわかれば他の数値も分かるもの。

メモリチップ規格メモリモジュール
規格
動作周波数転送速度
DDR4-2133PC4-170002133MHz17.06GB/s
DDR4-2400PC4-192002400MHz19.2GB/s
DDR4-2666PC4-213002666MHz21.3GB/s

このようにチップ規格・モジュール規格・動作周波数・転送速度、どれをとっても数値が高い方が優秀なメモリと言える。そもそも同一世代であればそこまで性能差を退官することはないので、マザーボードに対応するメモリを選定すれば悩むことはない。

【メモリ容量】

こちらはPCでの演算処理に大きく影響する部分であり、選択肢も幅広くなる。ある程度の意思を以って選定する必要がある。

メモリ容量は大きければ大きいほど良い。Windowsを動かすためにはおおよそ2GBを使用する。この時点で2GBしかメモリを積んでいないと死ぬ。なので必須として4GB、推奨で8GB、私は16GBをお勧めする。

マザーボードによってメモリスロットが決まっており、2枚か4枚のメモリスロットが主流となっている。8GBを2枚で16GBのメモリにする。といったような使い方になる。大事なことなので2回、メモリは多いほど良い。

また、デスクトップ用メモリとノートパソコン用メモリがある為、購入時にメインメモリ規格と一緒に確認が必要。明らかに形状が異なる為、価格や説明を見渡せばデスクトップ用メモリかノートパソコン用メモリ化の表示がある。

価格目安は8GBで3000円~5000円程度。ヒートシンクと呼ばれるメモリの外装を覆ったものがあるが、気休め程度にしかならないので気に入ったもので良い。また、揮発性メインメモリには寿命という概念がなく、永久保証となっている。壊れることを想定していない特殊なパーツとなる。

今回はDDR4-3200 8GB*2で16GBとした。

SSD(HDD)

HDD( Hard Disk Drive、ハードディスクドライブ)

データやプログラムなどを電磁的に書き込んだり読み出したりする記憶装置。
HDDの中にデータを記録する「プラッタ」と呼ばれる磁性体が塗られたCDのようなものが入っている。一度分解したことがあるが、非常に硬く綺麗なものだった。その硬いディスクに磁気ヘッドで書き込み・読み出しをする仕組みになっている。

・HDDのメリット
安価で大容量。最近では10TB(テラバイト)など、一生かかっても使い切れない容量が市販化されている。

・HDDのデメリット
動作中のプラッタは高速回転しており、衝撃に弱い。物理ダメージに弱く、HDDの損傷やデータ消失の危険性が高い。また物理的にディスクを高速回転させている事もあり、消費電力が比較的大きい。

SSD(Solid State Drive、ソリッドステートドライブ)

HDDと同様の記憶装置だが、半導体素子メモリを使ったドライブ(記憶媒体)のことを指す。
以前はHDDが主流だったが、技術進歩により省電力化、省スペース化、安定性を求め、SSDが主流となった。

・SSDのメリット
物理ディスクを使用していない為、衝撃に強く静音性にも長ける。電力消費が少なく発熱も少ない。データの転送速度が非常に早くHDDの3倍以上にもなる。HDDに比べ小型であり、省スペース化が可能。いくつかの形状がある。

・SSDのデメリット
HDDに比べ容量単価が高い。HDDのようにディスクの一部に欠損が現れるなどの状態観察がしづらい為、突然の機能停止が怖い。

・SSDの寿命
TBW(Terabytes Written、テラバイトリトゥン)と評してSSDの寿命を明示することになっているが、 200TBWと表記されていれば200TB(テラバイト)分の読み書きで寿命が来るということ。 ストレージ容量が大きければ分散して書き込めるため、必然とTBWもSSDの容量に応じて大きくなる。

200TBがどれほどのものかと言えば、200TB=20万GB
毎日欠かさず、18GBの読み書きを行って30年の計算になる。理論的には経年劣化のあるHDDの寿命(3年~5年)に比べて圧倒的な数字を叩けるものとなっている。毎日欠かさずDVD(4.7GB)3枚分、約10時間分の映画を保存すれば18GB程度の使用ができる。ざっくりだがこのように寿命を気にすることはない。SSDの寿命が来る前に、電源あたりが悲鳴を上げるので気にしなくておk

M.2 SSD( エムドットツー)

SSDは、パソコンに接続するインターフェースだが、形状がいくつかある。最近の流行りはM.2と呼ばれるものでで、M.2はIntel 9シリーズ以降のマザーボードで採用が始まった機器接続のための新しい規格。何を言っているのかわからないかもしれないが、マザーボードのソケットに差し込むだけで簡単に使えるもので、従来のSSDよりも小型かつ転送速度が速い。

今回は一般的な240GBのSSDとした。

PCケース

こちらはマザーボードに適したものを選定する必要がある。大きなマザーボードは小さなケースには入らないことがある。

ATX、Micro-ATX、Mini-ITXのサイズに適したPCケースを選定しよう。こだわりがあるようであれば、電飾やCPUの温度表示、水冷クーラー対応など特殊なものを取り入れられるかの確認も必要。オススメは水冷クーラーとケース内温度表示。実装してわかるが、効果はかなり大きい。

今回は一番安かった小型ケース。価格はなんと2700円

OS(Operating System、オペデーティングシステム)

Windows10一択。他に選択肢はない。Operating Systemとは格好良く言ったものの、パソコンを動かすためのアプリとの認識で問題ない。これがないと普段のようなパソコンライフを楽しむことはできない。が、選択の余地はなく、現状Win10以外の選択肢はない。※ただし開発やサーバ機器の調整を行うユーザーはこの記事は読んでいないものとする。

実際に組立

PCケースに電源を埋め込む。

PCケースの側面を開けて、電源ユニットを入れる。背面から見るとよくわかるが、大きく穴の開いた部分に電源ユニットが見えるようになる。ハイライトが当たってフローリングが美肌加工されたみたいになった。

ファンの向きに注意して電源ユニットを取り付ける。PCケースによって電源ユニットの挿入場所が異なる為、上下にも気を付ける必要がある。困ったらPCケースや電源ユニットに何かしらのヒントがあるかもしれない。

マザーボードにCPUを埋め込む。

マザーボード中央の四角いソケットがCPUソケット。ここにCPUを埋め込んでいく。

固定金具を横へずらして持ち上げ、CPUを配置する。※この時、CPUとソケットの向きを必ず確認する事。間違った方向で無理やり配置して固定するとピン折れで死ぬ。後は埃が入らないように注意する事。


CPUの向きはCPUの左下にある金色の△が目印となる。ソケット側にも同様にこの△を探して向きを揃える。 固定金具を戻して完了。IntelとAMDでCPUソケットと取り付けの方法が異なるが、どちらも注意することは同じ。個人的にはIntelのCPUソケットの方がしっかり固定できている気がして安心する。

PCケースにバックパネルを取り付ける。

バックパネルの取り付けに特筆すべきことはないが、大抵かたい。アルミ素材で変形しやすいため注意する事。

PCケースにマザーボードを取り付ける。

マザーボードの配置にも特筆すべき事項はない。その他配線を巻き込まないように配置する。

ここのバックパネル側ポートを先ほどのバックパネルに合わせて配置する。バックパネルのポート差込口と完全に一致するように作られている為、迷うことはない。下記のようにポート差込口がしっかり見えるように配置する事。

固定ねじはPCケースの穴とマザーボードの穴が合致するところに使用。すべての穴が埋まらなくても問題ない。合致する部分だけねじで固定する。

CPUにファンを取り付ける。

CPU内容物の右側の大きな箱がファン。基本的にはCPUの付属でCPU用の冷却ファンがついてくる。こちらを開封したのが下記。

CPUファンを開封すると中身はこんな感じ。CPUファンの裏面にはすでにCPUグリスが塗られている。CPUグリスはCPUの温度をCPUファンに伝える為に役立つ。熱伝導グリスで価格はピンキリだが、一般的なPCであれば別途購入する必要はない。基本的に数年で劣化し、熱伝導効率が悪くなる為ファン性能の低下に繋がる。メンテナンス時に劣化したCPUグリスをふき取ってから、別途購入した新品のCPUグリスを塗ってあげると良い。

CPUソケットの周辺に4つの固定穴がある。ファンのサイズに合うようになっているので、CPUソケット周辺とファンの固定ねじを照らし合わせてみると分かりやすい。CPUグリスが配線に付着しないように気を付けつつ、マザーボード背面のCPUファン固定具に取り付けていく。

PCケースにSSDを取り付ける

SSD内容物にはSSD本体と、マザーボードと接続するケーブル。このうち本体をPCケースに固定していく。

今回のPCケースでは、PCケース下部にSSDを固定するようになっている。SSD側の固定穴と照らし合わせて固定する。ATXやMiniATXであれば、HDDやSSDのドライブベイと呼ばれる専用の場所があるのだが、今回はなし。ものすごく開いているところに仕方なく配置した感がある。

稀にSSDにはシールが貼られていることがあるが、はがして問題ない。しかしSSDも安くなったものだ。10年ほど前なら100GBで2万円以上するような高級品のイメージで実装すれば飛躍的にPCスペックを上昇させられるものだった。たった10年でここまで動くとは世の中日々進歩しておる。

SSDの固定が完了したら、そのまま配線もやってしまう。SSDに付属していたSerial ATA (SATA) ケーブルでマザーボードと繋ぐ。

ツメの向きとL字ピンの向きをよく見てマザーボードに差し込む。特に難しいことはない。こちらは通信ケーブル隣の大きなL字が電源ケーブルとなる。後述。

マザーボードにメモリを差し込む。

メモリ規格詳細の画像のように、メモリのパッケージに詳細が書かれている。
今回は
・DESKTOP
・DDR4-3200
・16GB(2GB*2)
・UDIMM

UDIMMとややこしいが、レジスタ回路の有無だと考えればよい。レジスタ回路とはマザーボード側のCPUに内蔵されるメモリコントローラと、メモリ側のメモリチップの間で信号の取次を行う回路のこと。制御信号の増幅などを行ってコントローラの負担を軽減する。

UDIMMはレジスタ回路非搭載。コントローラからの制御信号がメモリチップに直に伝達される。 コントローラ側の負担が大きいため通信・制御できるメモリチップの数に限りがあり、コンピュータに搭載可能な最大メモリ容量が制約されるが、信号を中継する回路が介在しないため高速にアクセスでき、機構が単純なため安価に製造できる。

一般的なパソコン向けのメモリモジュールの多くはUDIMMなのであまり気にしなくてよい。

RDIMM(Registered DIMM)あるいはバッファードDIMM(Buffered DIMM)はサーバ用で普段使いすることはない。

メモリを差し込む位置だが、スロットが2つある場合や4つある場合、差し込みたいメモリが1枚の時や2枚の時で変わってくる。マザーボードに付属する説明書を見ると優先するメモリスロットが書かれているのでそちらを参照。別に間違えても起動はするが、デュアルチャネルとして機能させるためにこの配置とする。

推奨メモリー構成としてチャンネルとスロットの図解がある。今回のような2枚挿しの場合は1枚間を開けて2チャネル分使用してデュアルチャネルとして機能させる。今回の場合はDIMM A1とDIMM B1に挿入する。

デュアルチャネルとは、同規格・同容量のメモリを2枚挿す事でCPUやメモリのデータ処理を高速化する技術。大抵は違うメーカーのものであれ、同じチップ規格のものであればデュアルチャネルとして動作する。

基本的にマザーボードのマニュアルにデュアルチャネルとして機能させたい場合にはメモリスロットの1番目と3番目或いは2番目と4番目に挿す。など図解で記載されているので悩むことはない。

メモリを挿入するときの注意点は、ツメが固い。ツメを開いてからメモリの向きに注意しながら挿し込むのだが、結構な力で押し込まないと奥まで挿さらない。ツメがカチッと戻るまで押し込む事。

各種配線を行う。

注意することは、混線しないように配慮する。ほとんどの配線には用途が記載され、マザーボード側にも同等の内容が記載されている。注視すれば問題は起きないので堂々と配線していくこと。

CPUファン

CPU周辺にCPUFANと印字された4PIN差込口がある。そこにCPUファンから伸びている3PINを差し込む。4PINに3PINだがツメの位置を合わせれば問題なく稼働する。ピンを折らないように気を付けて配線する事。

USB3.0ケーブル

USB3.0と書かれたもの。電源から伸びているもので迷うことはない。マザーボードの配線先もUSB3.0と書かれたところへ。

HD AUDIOケーブル

HD AUDIOと書かれたもの。電源から伸びているもので迷うことはない。マザーボードの配線先もHD AUDIOと書かれたところへ。

CPU8PIN(4PIN*2)ケーブル

CPUと書かれたケーブル。電源から伸びているもので、4PIN*2や6PIN+2PINなどいろいろあるが、マザーボードに合ったPIN数のCPUケーブルを選択できれば問題ない。マザーボードの配線先はCPU周辺にCPUと書かれたところ。今回は4PIN*2の8PINにした。

ATX電源24PIN

一番大きいケーブルATX電源 24PIN。配線場所はひとつのみ。こちらも迷うことはない。

USB2.0ケーブル

USB2.0ケーブル。USB2.0と書かれたケーブル。欠けピンを照らし合わせてUSBと書かれたところへ。HD AUDIOと似ているが、欠けピンの位置が違うため注意してみれば間違うことはない。

SSD電源ケーブル

SSD装着時の小さなL字配線が通信ケーブル。今回の大きなL字は電源ケーブル。数本あるが、どれも同じなので使いやすい位置のものを配線すれば良い。

フロントパネルケーブル

これが面倒。細かいケーブルに異なる文字列でバラバラ。挿し間違えるとフロントパネルの電源ボタンが使えないなど、初回起動に影響するので、間違えないように。大抵はマザーボードに図解で載っているので、そのまま配線していく。マザーボードの種類によってはRESETSWだけ+と-が逆になっているなど、不親切極まりない仕様のものもある。

+と-の見分け方は上記画像のPOWER SWであれば、文字列記載の裏側に△がある。△がある方が+となる。マザーボード側にも+と-の表示があるのでよく見れば間違うことはない。

CHA_FAN

背面FANから出ているケーブルをマザーボードのCHA_FANへ接続する。
マザーボードは4PINだが3PINでツメを合わせて接続。

PWR_FAN=電源ユニットFAN
CHA_FAN=ケースFAN用

PCI Express用ケーブル

こちらはグラフィックボード用の補助電源なので今回はパス。
ちなみにPC[ I ](ピーシーアイ)ではなくPC[ l ](ピーシーエル)

4ピン ペリフェラルコネクタ

一昔前のHDDや光学ドライブのケーブル。今回はパス。

完成

適当に配線をまとめて完成。PCケースの裏側を通してケース内をすっきりさせるなどあるが、今回はここまで。

完成後コメント

今年入ってから3台目の自作PC。毎月1台作っていることになるが今回はたまたま重なっただけ。今回のものは実家のパパが別部屋にサブPC1台欲しいとのことで作成。そろそろヤマトの集荷サービスが来る頃。毎度送料高けぇ・・。

もうね自作PCなんてのはちょっと高いプラモデル程度。多少ミスったってそんな簡単に壊れるものではないし、精密機器をパワー系が無理やり構築すれば物理的に破損することもあるが、常識を持ち合わせた一般人であればそんなことにはならない。むしろ配線ミスってから、なぜつかない?が重要。最初から完璧を求めて立ち止まって進まない人は自作PCは向いてないと思う。

パーツの組合せを間違えて購入したなど、よくある話。なぜ間違えたのか、なぜ返品は受け付けていないのか、間違ったパーツを無駄にしない為には。といった事で悩む方が重要だと思う。IntelマザボとAMDCPUじゃ合わない。ケースにグラボ入らんぞ。。メモリ規格違くね?いろいろあるが、それがまた面白い。

いっそ配線配線ミスってマザボショートさせて煙でも吹かせてみるといいかもしれない。異なる世代のCPUを無理やり埋め込んでピン折れしたものを返品に持っていくといい。店員に嫌な顔されて門前払いを受ければ精密機器の取り扱いについて理解が深まるだろう。

PCデポやパソコン工房などでは、組み立てキットが販売されているのを見たことがある。最大限自分の好みの構成にはできないが、「ギブアップ券」のような名前で、組み立てできなかった場合に有料?で組み立ててもらえるとかなんとか。組み立てキット購入時にギブアップ券を購入するのか?経緯や保証は謎だが、そんな面白いものもある。いろいろやってみて楽しめばいいと思う。

とりあえず眠いので一旦打ち切り。またそのうち追記。
次回はBIOS起動からOSインスコまで。
オススメツールやらアドオンやらまで紹介するのは遠そうだ。

あ、順位取得ツールはBULLがオススメ。うちの計測はまだ一度も止まったことがない。あとCSS解除はプロパティを initial ね。

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